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チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。

気温があがり、また連日暑い日が続いていますね!
最高気温が35℃以上の日を猛暑日といいますが、ここ最近の30年間で
猛暑日の日数は約3倍に増加しているのだとか。

「昔より暑くなった」とよくいわれますが、
これだけ暑い日が多くなると、そう感じるのもうなずけますね。

夏に気を付けたいことのひとつ、「熱中症」については、
こちら↓の記事で紹介しているのでぜひご覧ください

そしてもうひとつ夏に気を付けたいのが、「日焼け」です。
昨年までと比べて外出する機会が増え、
日に当たる時間が増えた方も多いのではないでしょうか?

今回は、日焼けに関するあれこれを深堀りしてみたいと思います

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●紫外線って?赤外線となにが違うの?
レントゲン検査などで使われる「エックス線」、電子機器などでよく耳にする「赤外線」、そして日焼けの原因「紫外線」。
この「○○線」、名前が似ていますが何が違うかご存知でしょうか?

これらはすべて光の仲間で、別名「電磁波」とよばれています。電磁波の波長が長いとエネルギー量が低く、短いとエネルギー量が多いという特徴があります。また、波長が短くなるにつれ身体を通り抜けるようになります。そして、波長の長さ(エネルギー量)によってそれぞれ下図のように呼び方が変わります。

電磁波とは_アートボード 1


●日焼けで黒くなる人と赤くなる人の違いは?
日焼けしたとき、あなたの肌色はどのように変化していますか?
「黒くなる人」と「赤くなる人」がいますが、その違いはメラニンを作る力にあります。
※メラニン:紫外線から皮膚の細胞を守るはたらきがある黒色の色素のこと

肌色が黒くなる人はこのメラニンを作る力が高く、紫外線から肌を守ることができます。赤くなる人はメラニンを作る力が弱く、紫外線でダメージを受けやすいです。

肌タイプによって日焼け後のお手入れの仕方も変わってきます。黒くなる人はメラニンを定着させないようビタミンCを摂るようにし、赤くなる人は日焼け跡を軽いやけどと同じように扱い、「冷やす」「保湿」などの処置を段階的に行うようにしましょう。

いずれのタイプでも、紫外線が肌にダメージを与えることには変わりありません。
抗がん剤や放射線の治療中の方は、そもそも日焼けしないように気を付けてくださいね。


●日焼け止めの「PA+」や「SPF20」ってどういう意味?
「PA」も「SPF」も、“紫外線から肌をどれくらい守ってくれるか”を数値化したものです。
紫外線は波長によって「UV-A」「UV-B」「UV-C」に分けられ(上図参照)、「PA」は「UV-A」の防止効果を、「SPF」は「UV-B」の防止効果を表しています。
「UV-B」は肌表面の細胞を傷つけ、炎症を引き起こす(赤くなる)主な原因となります。
「UV-A」は紫外線の中でも波長が短い(=エネルギー量が多い)ため、曇り空でも地表に届き、屋内でも窓ガラスを透過し、肌の奥まで到達します。メラニン色素をつくる細胞を刺激し、シミやしわの発生に大きく関わっているとされています。

ちなみに、「UV-C」は地表にはほとんど届かないようです。


●日焼け止めには種類がある!使い分けは?
「PA」も「SPF」も常に最強のものを!なんて選び方では、かえって肌に余計な負担がかかり、肌トラブルを引き起こす原因になります。
下記を参考に、自分の活動に合わせた日焼け止めを選択するようにしましょう。

・日常生活(散歩やお買い物など):SPF10〜20、PA+~++
・屋外での軽いスポーツやレジャーなどの活動:SPF10~30、PA+~+++
・炎天下でのレジャー、マリンスポーツなど:SPF30以上、PA++以上

さらに、日焼け止めは大きく「吸収剤」と「散乱剤」の2つに分けられます。
「吸収剤」は紫外線を吸収し、熱エネルギーなどに変えることによって防ぎ、「散乱剤」は紫外線を反射・散乱させることによって肌へ届くのを防ぎます。

「吸収剤」は肌に塗っても白くならず、「散乱剤」よりも紫外線防止効果が高い反面、かぶれや皮膚アレルギーを起こす場合があります。一方で、「散乱剤」は白くなりますが、肌への負担は軽くなります。
がんの治療中の方や治療直後の方は「散乱剤」を使うか、「吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれているものを選ぶようにしましょう。

自分の肌タイプや肌の状況に合わせた日焼け対策をとって、
今年の夏も元気に乗り切りたいですね!



【参考】

チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。


梅雨明け直後、猛暑が続くかと思いきや、

最近は、また梅雨に逆戻りしたような天気が続いていますが、

皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


このところ、心が揺らぐような出来事が多いですが、

ストレス解消法のひとつである「涙活(るいかつ)」をご存知でしょうか。


涙活とは、意識的に泣くことによってストレスの解消を図る活動※1のことです。

 ※1 寺井広樹、有田秀穂 「涙活でストレスを流す方法」

みなさんも、感情が高ぶって思いきり泣いた後に、

心が少しスッキリとした気持ちになったことはありませんか?


感情の高まりで涙を流すことは、実は様々な効果があると言われています。


・ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールという物質を低下させる

・緊張や興奮を司る交感神経が優位な状態から、

 安静やリラックスを促す副交感神経が優位な状態に切り替わる

・苦痛を和らげる脳内ホルモン「エンドルフィン」が増加する  などなど、





大人になると、泣くことが恥ずかしかったり、我慢したりして、

日々の生活の中で、泣くことは滅多にないかもしれません。

最後に感情が高まって思い切り泣いたのは、どれくらい前だったが覚えていますか?


たくさんのストレスを抱えている大人だからこそ、

たまには意識して泣いてみるのも良いかもしれませんね!


最後に、涙活におすすめの映画を5つご紹介します。


◆ワンダー君は太陽

◆LION/ライオン 25年目のただいま

◆アルマゲドン

◆きっと、星のせいじゃない。

◆僕のワンダフル・ライフ


よかったら、見てみてくださいね!

チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。


皆さんは、「アピアランスケア」をご存知でしょうか?

アピアランスケアとは、抗がん剤などの薬物療法や放射線治療、外科治療等による

外見の変化(脱毛、爪、皮膚の変化、手術跡など)がもたらす患者さんのストレスを軽減するためのケアのことです。


“抗がん剤治療中に冷やすとよい”等は皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、

これらの対策がどの程度エビデンス(科学的根拠)があるものなのかについて、

今回はご紹介したいと思います!


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1.頭皮を冷やすことは、化学療法による脱毛の予防に効果がある?

 頭皮クーリングシステムによる冷却は、周術期化学療法を行う乳がん患者さんに限定して弱く推奨※1されています。装着の仕方や温度、時間、使用している薬剤による影響も考えられますが、冷却した群と冷却していない群では、脱毛の程度にかなり差があったと報告されています。


※1 (行うことを)弱く推奨する:必ず行わなければならないということではなく、益と害のバランスおよび患者の価値観などを踏まえ、現場で相談し、どちらかというと行うことを勧める、という意味
  参考:日本乳癌学会 推奨の強さ/エビデンスグレード/エビデンスの強さ


 この「頭皮冷却療法」は2019年3月に厚生労働省により薬事承認され、2022年現在、保険外診療として全国約50カ所※2の病院で導入されているようです。中でも、検証に用いられたPaxman Scalp Cooling キャップを導入している医療機関は、病院ホームページ上から分かるだけでも10カ所以上あります。もし脱毛が気になるようであれば、一度病院に問い合わせてみても良いかもしれませんね。

 なお、再発毛を促進させるためのマッサージ等については、まだ質の高いエビデンス(科学的根拠)がなく、今後の報告が待たれています。


※2 参考:虎の門病院乳腺内分泌外科 頭皮冷却療法(その1)



2.指先(爪)を冷やすことは、爪障害の予防に効果がある?

 頭皮の冷却が有効であると報告されたことにより、タキサン系薬剤(パクリタキセル、ドセタキセル)による爪障害(色が褐色や白っぽくなる、横溝ができる、爪の下に血ができる、等)の予防として手足を冷やすことの有効性に関しての報告も増えつつあります。

ですが、検証中に冷たさに耐え切れず、脱落してしまう方も少なくはないようです。凍傷に注意しつつ、効果が認められるかつ耐えられる最適な冷却温度や冷却時間を検討していくことが、今後の重要課題となっているようです。

 冷却用グローブやソックスを常備している病院も増えてきています。タキサン系薬剤を使用している方は、一度試してみても良いかもしれません。



3.放射線照射部位は保湿剤を塗ったり洗ったりした方が良いの?

 乳がん術後の胸部照射の場合、放射線皮膚炎の軽減や悪化予防のために照射部位にステロイド外用薬や保湿薬を塗布することは、弱く推奨※1されています。研究によって照射装置や照射方法の違いはあるものの、ステロイド外用薬を塗布した群は塗布していない群と比べて、Grade2~3の放射線皮膚炎が有意に減少したと報告されています。

 また、よく洗うことで放射線皮膚炎が軽減する傾向にあるので、放射線治療中の照射部位の洗浄も勧められています。タオルやスポンジは使わず石鹸の泡で優しく洗うこと、マーキングがある場合は慎重に行うことに注意が必要です。万が一マーキングが消えてしまったり薄れてしまった場合には、絶対に自分では書かずに病院のスタッフにお伝えください。



 より研究や検討が進み、エビデンスレベルの高いアピアランスケアが今後さらに増え、そういったケアが実施できる医療機関が増えてくるとよいですね。


参考文献:がん治療におけるアピアランスケアガイドライン 2021年版


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