チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。
各地で季節性インフルエンザワクチンの接種が始まりましたね!
厚生労働省から接種時期についてのお願いが発表され※1、
予防接種法に基づく定期接種対象者(65 歳以上の方等)以外は
26日以降の接種になるかと思いますが、
皆さんはもう予約されましたか?
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、
多くの人が感染予防行動をとっているためか
インフルエンザの罹患率もとても低いんだとか。
昨年の9月は、2週目までで計9551人の感染が確認されていましたが、
今年はなんと!同じく9月2週目までの統計で、
感染者数はたったの7人だそうです。
日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、
例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。
まだまだ油断はできませんが、
この調子で予防に努めていきたいですね。
ワクチンといえば、
現在、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症のワクチン開発も
世界中で進められていますね。
WHOによると、
すでに「臨床試験」に入っているCOVID-19ワクチン候補は約40種類とのこと。
(9月28日現在)
通常、薬の開発は
基礎研究
↓
非臨床試験(モデル動物を用いて安全性、有効性などを評価する)
↓
治験(ヒトによる「臨床試験」)
↓
承認審査
という順番で進んでいきます。
ワクチンは、基礎研究から承認審査を経て接種開始までにかかる期間が
10年以上に及ぶことも珍しくないといわれています。
そう考えると、COVID-19ワクチンの開発が
どれだけ急ピッチで進められているか分かりますね。
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今日はワクチンに関する話をもう一つ、
皆さん、「有効率」ってご存知ですか?
有効率70%のワクチンがあったとして、
これの意味するところは
「100人中70人は罹らない」ではありません。
ウイルスが体内に入った状態を「感染」、
感染したあと症状が出た状態を「発病(発症)」といいます。
「感染」したら100%「発病(発症)」する病気があったとして、
ワクチンを接種したら30%しか「発病(発症)」しない場合、
そのワクチンの「有効率」は70%、と表現されます。
「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクと比べて、
接種した人が病気にかかるリスクが相対的に70%減少した」
ということです。
「インフルのワクチン打ったのに罹った!」
「どうせ効かないから打たない!」
そう思っている方、言っている方、周りに居ませんか?
小児を対象とした研究では、
インフルエンザワクチンの有効率は60%程度と報告されています※2。
麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン/有効率95%程度)と比べると、
低いなあと思われるかもしれません。
ですが、インフルエンザワクチンに最も期待される効果は、
発病の予防ではなく、重症化の予防
にあります。
65歳以上の高齢者を対象とした研究では、
インフルエンザワクチンの接種で約45%程度の発病を阻止し、
約80%の死亡を阻止する効果があったとされています※3。
COVID-19ワクチンの開発が進み、このあたりのデータがでてくると、
きっと「ワクチン打ったのに罹った!」
「どうせ効かないから打たない!」問題はでてくると思います。
ワクチンについての正しい知識をつけて、
COVID-19ワクチンがどのようなワクチンなのか、
どのような効果があるのか、等
正しく情報を集めていきたいですね。
