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カテゴリ:治療 > くすり

チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。


このコロナ禍の流れを変える切り札として期待されているワクチン。

ようやく4月中旬から、65歳以上の方へのワクチン接種が一部地域で始まり、

GW明けから、全国でも少しずつ進んできましたね!


私の両親もワクチン接種の案内が届いたり、

知人の医師・看護師から接種後の副反応について聞いたりしていますが、

自分が実際に打つのはいつ頃なのか、副反応は大丈夫なのか、

いざ自分ごととして考えると、分かっていないところも多くあります。


今日は実際のワクチン接種について、

いまの時点で分かっていることを整理したいと思います。

(2021年5月31日 時点の情報となります)

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■ ワクチン接種の時期は??


厚生労働省は、接種期間を

「令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定」

としており、以下の順でワクチン接種を進めることとしています。


  ①医療従事者等 

  ②高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)

  ③高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方

  ④それ以外の方


ここで気になる③ の「基礎疾患」については、

厚生労働省の審議会で国内外の調査・研究結果を元に協議され、

以下の範囲となっています。


ワクチン_基礎疾患のある人

    

現時点で、重症化リスクとして関連性が最も高いものは、高齢であることで

基礎疾患については、糖尿病、肥満、高血圧、喘息、循環器系疾患などが

特に関連性が高いと考えられています。


悪性疾患を持つ方については、

癌の治療をしていて免疫の機能が低下している場合、として言及されていますね。


ただ、実際に今の自分の状態がワクチン接種の優先となる基礎疾患に該当するのか、

またワクチン接種するとしても治療スケジュールとの兼ね合いもあると思うので、

主治医の先生に相談すると良いかもしれません。



■ 副反応が心配…接種しても大丈夫?
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・特に注射部位の腫れが心配・・・


先行接種を受けた医療従事者 約2万人を対象に行った調査では、

局所反応として、接種部位の痛みが

1回目、2回目ともに接種の翌日に約90%となっています。

基本的にほとんどの方がワクチンを打った翌日に、

接種したところの痛みを感じ、数日で徐々に落ち着いてくるようです。


こちら乳がんの治療で手術を受けている場合には、

とても気になる副反応ですよね。


今の時点で乳がんの手術側の腕にワクチンを接種した場合に、

リンパ浮腫を起こしやすいかという点については、明らかになっていないようです。


ただリンパ浮腫がある場合やリンパ節郭清を行っている場合は、

反対側の腕や大腿(もも)・臀部(おしり)に注射するほうが安心だと思いますので、

接種時の問診票に記載したりスタッフに申し出るといいですね。


また現在使用されているワクチンは2回接種が原則なのですが、

健側(手術していない方)の腕に2回打っても問題はないようです。



・2回目の方が副反応が強いの・・・??


接種部位以外の全身性の症状としては、

37.5℃以上の発熱や頭痛、倦怠感などがみられており、

2回目の接種で頻度が高い傾向があるようです。


これは1回目の接種後に、体内でコロナウイルスに対する抗体が作られ始めており、

2回目の接種で、ワクチン内のコロナのたんぱく質が体内に入って来ると

最初の時よりも強い免疫反応が体内で起こるためと言われています。


既に2回目のワクチンを接種した医療従事者の友人に全身性の症状を聞くと、

2回目接種した翌日に軽い頭痛と軽い倦怠感を感じた人もいれば、

38℃の発熱と強い倦怠感が出た人もいました。

(ただ翌日には平熱に戻ったそうです。)


副反応の症状は人によって異なりますが、

特に2回目のワクチン接種の翌日は、

普段よりもしっかり身体を休められるようにしておきたいですね。


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待ちわびたワクチンの国内接種が開始となったものの、

私たちがワクチンを接種するのはもう少し先になりそうですよね。


実際にワクチンを接種した際に、先述したような副反応が起こりえますが、

それは体に入ってきたワクチンに対する生体反応の一部。

また万が一アナフィラキシー症状が起きても、

接種会場では適切に対応出来るように準備されているので、安心して良いかなと思います。


ワクチン接種によるリスク(副反応など)もありますが、

得られるベネフィット(予防効果)も大きなものなので、よく考えて判断することが大切そうですね。



※1 参考:厚生労働省「接種についてのお知らせ」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html


※2 参考:厚生労働省「接種順位の考え方」

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000756894.pdf


※3 参考:日本癌治療学会「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A」

http://www.jsco.or.jp/jpn/index/page/id/2377


※4 参考:健康観察日誌集計の中間報告(5)

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000775324.pdf


チアウーマンの皆さん、こんにちは
事務局のチア子です。


以前「意外と知らない!?ワクチンの効果」と題して

ワクチンの話を少しさせていただきましたが、

新型コロナウィルスのワクチンについても
2月下旬ごろから
順に接種開始する予定とされていますね。

※詳細は厚生労働省のホームページでご確認ください

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html


本当に、1年足らずでワクチン開発・接種まで進み

びっくりしています。



新型コロナウイルスの影響もあり、

昨年は、治験の延期や新規患者登録の一時中断なども相次ぎましたが

乳がんについては毎年のように新しい治療薬が出ており、

昨年2020年5月にも、第一三共株式会社から

エンハーツ® 点滴静注用 100mg」

(一般名:トラスツズマブ デルクステカン(遺伝子組換え))

が発売されています。


これは、標準治療が困難かつ、化学療法歴のある

HER2陽性の手術不能または再発乳がんの方

が対象となる抗悪性腫瘍剤です。



エンハーツは、抗体薬物複合体(ADC)といって

主に抗体(抗 HER2 抗体)と化学療法剤でできています。

抗体ががん細胞表面の HER2タンパクに結合すると、

がん細胞内に取り込まれて、


がん細胞の中から化学療法剤で攻撃する


という作用を示します。



第一三共の発表によると、エンハーツの有効性については、

客観的奏効率※1は61.4 %、

奏効期間※2と無増悪生存期間※3はそれぞれ20.8ヶ月と19.4ヶ月

とのことです。

※1 客観的奏効率:腫瘍が完全に消失または30%以上減少した患者の割合

※2 奏功期間:完全奏効または部分奏効した時点から、がんが再発または増悪した日までの期間

※3 無増悪生存期間:治療中(治療後)にがんが進行せず安定した状態の期間




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エンハーツ以外にも、

イパタセルチブ(中外製薬)やカピバセルチブ(アストラゼネカ)、

その他さまざまな薬剤の開発・治験が進められています。


新薬開発だけでなく、

新しい組み合わせや適応の拡大などの研究も

どんどん進められています


連日のコロナ関連報道で一喜一憂し、

鬱々としがちな毎日ですが、


こうした明るい情報にも目を向けて

今後もがんばっていきたいと思います





参考:

乳がんの治験情報 – がんプラス https://cancer.qlife.jp/clinical-trial/ct_breast

新型コロナワクチンの接種についてのお知らせ|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00218.html


チアウーマンの皆さん、こんにちは!事務局のチア子です。


各地で季節性インフルエンザワクチンの接種が始まりましたね!

厚生労働省から接種時期についてのお願いが発表され※1

予防接種法に基づく定期接種対象者(65 歳以上の方等)以外は

26日以降の接種になるかと思いますが、

皆さんはもう予約されましたか?


今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、

多くの人が感染予防行動をとっているためか

インフルエンザの罹患率もとても低いんだとか。


昨年の9月は、2週目までで計9551人の感染が確認されていましたが、

今年はなんと!同じく9月2週目までの統計で、

感染者数はたったの7人だそうです。


日本では、インフルエンザは例年12月~4月頃に流行し、

例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えます。

まだまだ油断はできませんが、

この調子で予防に努めていきたいですね。



ワクチンといえば、

現在、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症のワクチン開発も

世界中で進められていますね。


WHOによると、

すでに「臨床試験」に入っているCOVID-19ワクチン候補は約40種類とのこと。

(9月28日現在)


通常、薬の開発は


基礎研究

非臨床試験(モデル動物を用いて安全性、有効性などを評価する)

治験(ヒトによる「臨床試験」)

承認審査


という順番で進んでいきます。


ワクチンは、基礎研究から承認審査を経て接種開始までにかかる期間が

10年以上に及ぶことも珍しくないといわれています。

そう考えると、COVID-19ワクチンの開発が

どれだけ急ピッチで進められているか分かりますね。



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今日はワクチンに関する話をもう一つ、

皆さん、「有効率」ってご存知ですか?

有効率70%のワクチンがあったとして、

これの意味するところは

「100人中70人は罹らない」ではありません



ウイルスが体内に入った状態を「感染」、

感染したあと症状が出た状態を「発病(発症)」といいます。


「感染」したら100%「発病(発症)」する病気があったとして、

ワクチンを接種したら30%しか「発病(発症)」しない場合、

そのワクチンの「有効率」は70%、と表現されます。


「ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクと比べて、

 接種した人が病気にかかるリスクが相対的に70%減少した」

ということです。



「インフルのワクチン打ったのに罹った!」

「どうせ効かないから打たない!」


そう思っている方、言っている方、周りに居ませんか?


小児を対象とした研究では、

インフルエンザワクチンの有効率は60%程度と報告されています※2



麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン/有効率95%程度)と比べると、

低いなあと思われるかもしれません。


ですが、インフルエンザワクチンに最も期待される効果は、

発病の予防ではなく、重症化の予防

にあります。


65歳以上の高齢者を対象とした研究では、

インフルエンザワクチンの接種で約45%程度の発病を阻止し、

約80%の死亡を阻止する効果があったとされています※3



COVID-19ワクチンの開発が進み、このあたりのデータがでてくると、

きっと「ワクチン打ったのに罹った!」

「どうせ効かないから打たない!」問題はでてくると思います。


ワクチンについての正しい知識をつけて、

COVID-19ワクチンがどのようなワクチンなのか、

どのような効果があるのか、等

正しく情報を集めていきたいですね。




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※1 参考:「季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00011.html
※2 参考:「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究」
※3 参考:「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」

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